運動によるメリットが沢山あるのはみなさんもご存知だとおもいます、ですがスポーツ障害やケガなどデメリットがあるのも確かです。特に運動不足の方や構造的な問題がある方、結果をすぐに求める方などはデメリットの影響を受けやすいので注意が必要です。
特に激しい運動は中高年にとってリスクが上がるので、上手に付き合ってもらえたらと思います。
車に電車や自転車があり、川に洗濯に行くわけでも山に山菜採りに行くわけでも無い時代、あまりカラダを使わずに生活できてしまう為、運動不足になるのはごく当然な話です。さらに暗くなっても寝ることはなく夜中でも電気のお陰で明かりがありますから、不規則になるなという方が難しいのかもしれません。
さて江戸時代の人達は東海道五十三次(東京〜京都)を男性の場合は徒歩で二週間ほどが一般的だったようで一日の歩行距離にすると30~40kmととんでもない身体能力です。靴も無い時代ですから、習慣とはいえ凄い。
定期的な運動は、さまざまな疾病や健康状態のリスクを減らし、QOL(生活の質)の向上、そして健康寿命を延ばすのに有用です。
- 運動は心肺機能や血管機能の強化
- 生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防
- 骨や筋肉、関節の形成および維持
- 免疫系を活性化し抵抗力を高める
さらに精神面にも様々な良い影響を及ぼします。歴史を振り返ると現代だけが特別に、ストレスが多い時代とは思いませんが色々とバランスが悪いのでしょう。ですから現代人には運動による脳への働きかけも大事なのかもしれません。
精神的な効果としては
- 気分が明るくなり楽観的な気分になる
- ストレスへの耐性が上がる
- 抑うつ症や不安感の軽減
- シナプスの可塑性を高める
物の見方や感じ方が変化するとした研究もあり、そもそもストレスとして感じないようになる事も対策の一つだと思います。
シナプスの可塑性が分かりにくいかもしれないので簡単に、カラダを動かすことで神経ネットワークの活性化や脳内の血流増加(色々省略)などによって記憶や意欲、判断など認知機能が変化していくこと。
運動でカラダと脳に適切な負荷をかける重要性は高いと思います。とくに子供の発達期には集中力や意欲を高めることはとっても重要ですし、中高年は衰えないようにする為に必要だと思います。
ことわざで「急がば回れ」とあるように、どんなことをするにも結局はカラダの状態がいいと勉強も仕事もはかどるって極めてシンプルなことではないでしょうか。
運動は目に見えた成果をすぐに実感できるものではないかもしれません、ですが色々な所に影響を与えています。どんなこともメリットとデメリットがありますのでいい面を最大限に生かせるように…そして何かにチャレンジしたいと思えるように…