ヨガをしていると、聞いた事があると思います。バンダはサンスクリット語で、「鍵」「締める」等を意味しています。ヨガでは、身体のエネルギー(気)が身体の外にたくさん出ていかないようにコントロールする手法と考えられています。
意識するとポーズが変わる
1.ムーラバンダ
ムーラとは「根」を意味しています。骨盤底周辺を意識するので、骨盤底筋群が関係してきます。骨盤底筋群は、排泄のコントロール、骨盤内の内臓支持、体幹の安定化に関係しています。また、骨盤底筋群は腹横筋や横隔膜、多裂筋等と呼吸や体幹の安定化において深く関係しています。
2.ウディヤナバンダ
ウディヤナとは「上空に駆け上がる」を意味しています。おへその下(丹田)辺りを意識するので、腹筋群が関係してきます。その中でも特に、腹横筋が最も関係すると考えられています。腹横筋は、姿勢の維持、動作の安定化、内臓位置の調整、排便の補助に関係しています。
3.ジャーランダラバンダ
ジャーランダラとは「網」「水を保つもの」を意味しています。喉の辺りを意識します。喉を意識するってどういう事かと思いますよね。これは、頭部を体全体で支えるために少しあごを引くと、少し喉が締まる感じがあると思います。この事を指しています。椎前筋が関係します。椎前筋は、首を曲げる時に関係してきます。あごを上げすぎると、呼吸が胸やお腹に入り辛く腹横筋がうまく働かなくなります。また頭を体全体で支え辛くなり、首への負担が大きくなります。
3つバンダをいきなり意識するのは少し難しいですが、まずはムーラバンダから意識するようにしていくと、体幹が安定しやすくなるので意識していけるといいと思います。どんなふうに意識していくかは、レッスンで少しずつシェアできればいいなと思います。