薬局にい行くと、「お薬手帳お持ちですか?」と聞かれたことがあると思います。多分「家にあります」とか「忘れました」と…
お薬手帳は1993年ソリブジン薬害事件をきっかけに導入されました。
その後、1995年の阪神淡路大震災の時、慢性疾患(例えば糖尿病や高血圧症)のある方でお薬が足りなくなる状況がおこりました。薬が欲しいけど処方箋が無ければ、薬を手に入れることが出来ません。この時、大きな災害時にはお薬手帳があれば薬を処方できる場合があり、 東日本大震災でもお薬手帳の必要性が再認識される事になりました。
このような災害時は病院や薬局も被害を受け電源などのライフラインが断たれているためカルテや薬歴などのデータを閲覧することができません。混乱した状況で薬の色や形、シートの色を思い出すことも難しく普段飲んでいる薬が服用できず、体調を維持することも難しくなってしまいます。
そして整形外科や内科など複数の医療機関を受診してそれぞれでお薬が処方された時に、「飲み合わせの悪い薬」や「薬の重複を避ける」ことにも役立ちます。また、服用して調子の悪くなった薬を記載しておくと、もしその薬が処方された時には、すぐに薬を変更することができます。
あと薬局でお薬手帳をだすと、少しですが安くなるケースもあります。ちょっと面倒だなあと思うかもしれませんが、お薬手帳を活用してみてくださいね。