運動量が多く、決められた順番にポーズをとっていくアシュタンガヨガをご紹介。
アシュタンガと聞くと、しんどいヨガなんて思う方も多いと思います。元々男性の為に考えられたヨガなんて言われることもあるほどです。
アシュタンガを考えたのは、クリシュナ・マチャリア師とシュリ・K・パタビ・ジョイス師です。アシュタンガでは、アーサナ(ポーズ)をとっていく時、呼吸を大切にします。つまり、体の動きと呼吸を同調させます。これを、ヴィンヤサと言います。ヴィンヤサを行う時、3つの大切なこと(トリスターナ)があります。
- 呼吸法です。ウジャイ呼吸という気道を空気が通る時に擦過音がする胸式呼吸です。擦過音を聞くことで、呼吸に意識を保ちやすくなるとも言われています。
- 目線(視点)を定めること(ドリシティ)です。
- バンダを意識することです。バンダとは簡単に言うと、体の部分で3か所あります。骨盤底の辺り(ムーラバンダ)、丹田の辺り(ウディヤナバンダ)、喉の奥辺り(ジャーランダラバンダ)のことを言います。この3か所を意識することで体のバランスがとりやすくなるとも言われます。
ヴィンヤサでは、行うアーサナの順番が決まっています。前のアーサナが次のアーサナの準備ためのアーサナになっています。まずは、太陽礼拝Aから始め太陽礼拝B、スタンディングのシークエンスへと続いていきます。
アシュタンガでなくてもヨガをする時、トリスターナを意識していると体のバランスが取りやすくなると思います。まずは、トリスターナのうちの1つ(例えば目線を定めておく)だけでも意識すると、アーサナが安定してきます。そして呼吸にも意識をおいておくとも大切です。
ポーズは大きく分けて、前屈、後屈、回旋、バランス、逆転の5種類があります。今回は、前屈についてみていきたいと思います。
前屈すると、太ももの裏やお尻の筋肉が伸びている感じがあると思います。あと、お腹、特に腸にも刺激が入っているんですよ。腸は人の運勢を司る内臓(易は運命や占いを表します)又は、第2の脳とも言われています。
腸は自律神経に支配され、蠕動運動によって食物をある一定方向へ動かし、食物から摂取した栄養素を体内に吸収していきます。この蠕動運動は、食べることによって起こる神経反射です。この動きは、リラックスしているとよく動くと言われています。リラックスしている時は、腸(お腹)の血流がよくなり吸収が進むためです。
前屈すると、腸が刺激され血流がよくなり蠕動運動が活発になります。すると、便秘や下半身のむくみが解消されると言われています。
アシュタンガヨガで行う太陽礼拝Aは、主に前屈と後屈の9ポーズから成り立っています。
もし、お家でヨガをちょっと練習してみようかなぁって思ったら、太陽礼拝Aがいいと思います。