厚生労働省によると身体活動量が多い者や、運動をよく行っている者は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いこと、また、身体活動や運動が、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められている。
更に高齢者においても歩行など日常生活における身体活動が、寝たきりや死亡を減少させる効果のあることが示されている。
運動の程度はどのくらいかと言いますとアメリカスポーツ医学会(ACSM)とアメリカ心臓学会(AHA)による運動ガイドラインでは、
30分から60分の中強度エクササイズを週5日、
あるいは20分から60分の高強度エクササイズを
週3日行いましょうとなっています。
もちろん肉体的な条件や年代によって異なりますが、ひとつの目安です。
簡単に言うと運動は必要ってことですが、健康的な体形や体力の維持、筋力の維持および向上、気分転換やストレス解消などのために出来る範囲で行ってもらえたらと思います。
人生がとても長い時代ですから、高齢になっても動けるようにしておくことは大切です。というのも内臓機能でも運動機能でも何でもそうなんですが著しく低下してしまうと元の状態に戻すには凄く時間も努力も気力も必要となりますし、さらに高齢になってから出来ることは限られてしまいます。
筋力の低下、歪みによって姿勢や歩行などがアンバランスになると、同じ筋肉を使いやすくなり疲労感、痛みなどの問題を引き起こしやすくなります。痛みはストレスとも相互に影響しあっていますので、気分が優れないやる気が起きないなど生活の質を低下させます。そうなればカラダを動かさなくなり、ますます運動しない負のループに陥ってしまいます。
ダイエットとしての運動
体重は生活習慣によって決まるため、一時的に減量・増量したとしても普通に過ごしていれば徐々に元の体重に近づいていく可能性が高くなります。
ダイエットのために頑張る運動や食事制限は、ストレスや目標体重に達したときの安心感などによりあっという間にリバウンドしてしまいますので習慣を変えていくことが必要となります。
基本はまずシンプルに考えて、消費カロリー>摂取カロリーの状態を作り、脂肪を減らすことです。
- 食事制限のみでは、脂肪だけでなく筋肉も減る。
- 運動で筋肉の減少を最小限にとどめる。
この2点から食事と運動の両輪(バランス)がポイントになります。筋肉の維持は、基本的な姿勢維持や運動機能を保つため、そしてスタイルをよくするため必要です。
ヨガの消費カロリーはそれほど多くないためダイエットの観点からみると非効率となってしまいます。カロリー消費のみであれば強度の強いものが理想ですが、そもそもつらい運動は継続する可能性が極めて低くなってしまいます。
さらに片側性の運動は注意が必要でカラダのバランスを悪くしたり、同じ部位へストレスが増加したり、デメリットもあります。
お勧めは継続が可能であることがポイントで適度な運動とバランスの良い食事で無理なくやってもらうのが近道につながるかなと思います。